川崎剣好会

川崎市立井田中学校剣道部OB稽古会or剣道部情報

古い胴のリメイク⑤

胴台の表面を、細かい目の紙やすりで、綺麗に仕上げて行きます。漆を少し薄めに塗り、仕上げ剤を塗り上げます。私は最後の仕上げに、ミンクオイルを薄くぬり、油分を含ませるようにしています。綺麗に拭き上げて、完成です。

次は渕の革と胴台を組んで行きます。綴じ革を使用して組み上げますが、身体に面する裏側の綴じ革は表面になるよう、胴台の穴を通す際に捻りながら組んでいきます。側の裏側が身体に面すると汗が染みて痛みが早くなるので、捻りながら組むようにしています。これが結構、細かい作業になりますが、組み上がった後はとても綺麗に仕上がります。渕の革は元々の物を使いますので、痛みが激しい常態です。綴じ革を通し間違えると、切れてしまいますので、慎重に組み上げていきます。なるべく胴を元の部品を使用してリメイクしていきますが、胸の乳革と横の乳革は乾燥して切れやすくなっているので、残念ですが新しい物に付け替えます。

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