川崎剣好会

川崎市立井田中学校剣道部OB稽古会or剣道部情報

古い胴のリメイク⑦

慎重に乳革を付け終わりました。組み上げていく段階で、古くても胴の素材の良さを感じた事がありました。組み上げる前に胴胸の中身を見てみました。厚みのある毛氈が質の良さを感じました。外国製だとダンボールのような物を使用している事もあるようです。衝撃を吸収する為に胴胸の中に絨毯が入っているのが、日本の良い防具なんですね。面、小手、垂の中身も同じ毛氈を使われているのが、良い防具の証しだと思います。日本の職人さんの技術を、素人の私が防具をいじる度に感じさせて貰えるのが、ありがたいですね。

胴胸、渕革の痛んでいる部分は、漆の代わりになるカシューを塗り修復します。カシューは薄め液を使い、若干粘りのある程度に薄めます。塗るのは細い塗装用のハケでも良いのですが、面相筆を使うと一番綺麗に塗れました。

先日の稽古では田村製の垂と共に使用しました。面識のある方は、是非、稽古で胴を打ってみて下さい。音も良い感じです。

古い胴をリメイクすると、職人さんが一生懸命作った胴が息を吹き返したような気持ちになります。皆さんも防具を大切に使って下さいね。

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