川崎剣好会

川崎市立井田中学校剣道部OB稽古会or剣道部情報

剣道の正しい試合についての考え

昨日は神奈川県中学校剣道選抜大会に出場し中学生の成長を見る事が出来ました。女子剣道部は選手の内、4名が初心者です。その子ども達が強い相手に面を狙いにドカーンと打ち込む。動きはまだまだ遅くても機会を捉えると綺麗な面が打てるのです。近年(30年前から)は相手に騙し打ちをする事が流行りとなり、避ける捌く事に徹し、隙を付き打ち、剣道の一本の条件に満たされなくても審判が旗を上げるのが当たり前になってしまいました。近年、剣道を教わった審判員だからです。口では一本の条件を言っていても自らが学生時代に騙し打ちしていたからです。井田中学校では中学校から剣道を始める子ども達が大勢いるので剣道本来の打突の機会を捉える事、正面から堂々と面を打ち込む事、負けると思っても向かって行く事、結果として潔く負ける事、剣道を日本の伝統文化として取り組む事を教えています。大きな大会に出場すると勝つ時はしっかり、負ける時はさっぱりとみたいに見えると思います。審判の判定に抗議するなどは邪道そのもの!子ども達に潔くと言っていて審判の判定に抗議は出来ません。昨日の神奈川県中学校剣道選抜大会では男子剣道部は二回戦で強豪チームと対戦し本数負けをしました。最後は逃げに徹すれば勝てたと思います。不当な場外反則にも抗議出来たと思います。我々指導陣が常に子ども達に伝えていることを目の前で裏切る事になってしまいます。正直、このまま引き分けで勝つと思えば守りに徹するように言いたくもなりますが子ども達の将来を考えれば勝負に行った結果、勝ちたいと思います。今まで教えてきた剣道本来の良さを実践出来た子ども達を誇りに思います。独り言ですが強豪チームの応援団と井田中学校の応援団にもこの違いが表れていたように聞こえてました。相手チームの反則に拍手した応援団には正直ガッカリです。これからも剣道本来の美しさを子ども達に教えて行きたいと思います。保護者の皆様、ご理解ご協力を宜しくお願いします。昨日の負け試合を是非、誉めて上げて下さい。